ミュラー擬態(読み)ミュラーぎたい(その他表記)Müllerian mimicry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミュラー擬態」の意味・わかりやすい解説

ミュラー擬態
ミュラーぎたい
Müllerian mimicry

捕食者にとって有毒あるいは味の悪い動物が,種は異なっても互いに共通してよく似た色彩形状をもつことをいう。 19世紀の動物学者 F.ミュラーにちなむ。たとえばハチ多くが黄と黒の縞をもつことなどであり,これにより捕食の危険度が低くなる。これに対し,あるアブがハチに似るなど,有害,有毒の動物に,そうでないものが似る場合は H.ベイツにちなんでベイツ擬態と呼ばれる。

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