ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベイッ」の意味・わかりやすい解説
ベイッ
Myeik
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イギリスの小説家。短編の名手。ノーサンプトンシャー生まれ。グラマー・スクールを出て、地方新聞の記者や事務弁護士の書記を経て20歳で処女作発表。以後次々と出した小説では田舎(いなか)の生活を扱い、農民の悲劇を簡潔な文体で叙情的に描く一方、『サイラス叔父さん』(1940)のようなフランソア・ラブレー風ユーモアのあるものも描いた。第二次世界大戦中は従軍作家として飛行士官に任命され、『最も偉大な人々』(1942)や飛行士の冒険と恋を描いた『フランスに勝目あり』(1944)などを出版。戦後ふたたび農村の主題に戻り、ラーキン家という豪放な家族を登場させた『5月の愛らしい蕾(つぼみ)』(1958)などの連作を発表した。晩年に書いた四部作の自伝もある。
[安達美代子]
『八木毅訳『ベイツ短篇集』(1967・八潮出版社)』
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