ベイッ(その他表記)Myeik

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベイッ」の意味・わかりやすい解説

ベイッ
Myeik

ミャンマー南東部,タニンダーイー管区の港湾都市。メルギー Merguiとも呼ばれる。マレー半島西岸に位置し,アンダマン海に臨む。タニンダーイー川河口の中州に発達した。ミャンマー領マレー半島南部の経済,政治の中心地。沿岸交易の要衝であり,タニンダーイー川デルタ(→三角州)で産する米,沖合いでとれる真珠東方のタニンダーイー山脈付近で産する木材,ゴム,スズなどを集荷し,モーラミャインヤンゴンマレーシアなどへ送る。ビルマ人のほか,カレン族モン族が居住する。人口 14万8200(2004推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベイッ」の意味・わかりやすい解説

ベイツ
べいつ
Herbert Ernest Bates
(1905―1974)

イギリスの小説家。短編名手ノーサンプトンシャー生まれ。グラマー・スクールを出て、地方新聞の記者や事務弁護士の書記を経て20歳で処女作発表。以後次々と出した小説では田舎(いなか)の生活を扱い、農民の悲劇を簡潔な文体で叙情的に描く一方、『サイラス叔父さん』(1940)のようなフランソア・ラブレー風ユーモアのあるものも描いた。第二次世界大戦中は従軍作家として飛行士官に任命され、『最も偉大な人々』(1942)や飛行士の冒険と恋を描いた『フランスに勝目あり』(1944)などを出版。戦後ふたたび農村の主題に戻り、ラーキン家という豪放な家族を登場させた『5月の愛らしい蕾(つぼみ)』(1958)などの連作を発表した。晩年に書いた四部作の自伝もある。

[安達美代子]

『八木毅訳『ベイツ短篇集』(1967・八潮出版社)』

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