ミロセビッチ石(読み)ミロセビッチせき

最新 地学事典 「ミロセビッチ石」の解説

ミロセビッチせき
ミロセビッチ石

millosevichite

化学組成(Al, Fe3+)2(SO4)3の鉱物。三方晶系,空間群,格子定数a0.8059nm, c2.1201, 単位格子中6分子含む。皮殻状。Fe3+含有のため桜赤色,空気中でレンガ赤色に変化,ガラス光沢,条痕赤色。硬度1.5,比重2.86。薄片では褐色,屈折率n1.573, ほぼ等方性?原記載(イタリアの火山島Alum Grottoで発見)では,化学組成,結晶学的性質,光学的性質など詳細不明だが,紫青色となっていて,のちにロシアの炭田地帯から記載されたものとまったく異なる。色の異なる同種なのか,別種を同じ名前にしてしまったのかは不明。しかし,今では合成されたAl2(SO4)3で空間群のものをミロセビッチ石(合成のものは無色)相当のものとしている。ロシア産のものがほぼ該当するが,光学性に疑問が残る。なおFe3+>Alのものは三笠石である。名称はイタリアの鉱物学者F.Millosevich(1875~1942)にちなむ。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 松原

ガラス管球内に入れた高抵抗線に電流を流し,ジュール熱によって高温となり放射する光を利用するもの。抵抗線としてはタングステンが用いられ,その蒸発を防ぐためアルゴンおよび窒素ガスが管内に約 0.7気圧封入...

白熱電球の用語解説を読む