むしくら日記(読み)むしくらにつき

日本歴史地名大系 「むしくら日記」の解説

むしくら日記
むしくらにつき

四巻 河原綱徳(号君山・園柱)

成立 弘化四年

分類 震災記録

原本 長野市米山一政

解説 弘化四年三月二四日夜善光寺町を中心に信越地方に突如起こった大地震、いわゆる善光寺地震とその災害状況を詳記元亨利貞の四巻からなり、直接地震による善光寺町の火災・松代城下町の潰れ家倒壊、領内虫倉山一帯の山抜地抜、同岩倉山の崩壊の状況とその他の地変、犀川一九日間の堰止湛水の川中島平への奔流による水災の状況等につき、流家・潰れ家・流死人の数を掲げて記し、善光寺地震災害についての最も確かな記録である。

活字本 新編信濃史料叢書第九巻

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

106万円の壁

会社員に扶養されるパートら短時間労働者は年収106万円以上になると厚生年金保険料などの負担が生じて手取りが減る。将来の年金額は手厚くなるが、働き控えを招く「壁」とされ、企業の人手不足の要因となる。厚...

106万円の壁の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android