善光寺町(読み)ぜんこうじまち

日本歴史地名大系 「善光寺町」の解説

善光寺町
ぜんこうじまち

[現在地名]上越市東本ひがしほん町一丁目

下紺屋しもこんや町から東折した北国街道(奥州街道)の両側町。町の長さおよそ七四間(高田市史)。正徳年間(一七一一―一六)の高田町各町記録(榊原家文書)には「善光寺町と申名由緒不存候」とあるが、もと善光寺浜ぜんこうじはま居住者が福島ふくしま城下に一町を形成、さらに高田城下に移転したものであろう。江戸時代には東の長門ながと町とともに材木問屋営業の特権が与えられており、同町とともに町とよばれた。天和期(一六八一―八四)の調では役を負担する町で屋敷数三一、名主がいる(頸城郡誌稿)

善光寺町
ぜんこうじまち

[現在地名]武生市きよう町一―二丁目・もと町・若松わかまつ

大黒だいこく町から西に延びる町で、寛永二年(一六二五)の浅井永記録は当町を「今道町七十四軒」と記し(南条郡誌)、安永三年(一七七四)の前田家文書では一〇五軒(武生市史)。文化一三年(一八一六)の「越前国名蹟考」以降善光寺の町名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の善光寺町の言及

【信濃国】より

…宿駅のうち,中山道の岩村田,下諏訪,福島,北国往還の本海野,坂木,善光寺街道の青柳,麻績(おみ),稲荷山,糸魚川街道の池田,大町などは在郷町として発展した。しかし,経済機能上いっそう重要なのは城下町および善光寺町である。飯山,須坂,松代,上田,小諸,松本,高島(上諏訪),高遠,飯田などの城下町は,いずれも地域経済の中核となった。…

【善光寺】より

…なお三門(1750),経蔵(1759)も重要文化財で,本堂とともに近世大寺院にふさわしい大規模なものである。【谷 直樹】
【善光寺町】
 信濃国(長野県)水内(みのち)郡の善光寺門前町。現在の長野市街地中心部。…

※「善光寺町」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android