ムツェンスク郡のマクベス夫人

デジタル大辞泉プラス の解説

ムツェンスク郡のマクベス夫人

ロシアの作曲家ドミトリー・ショスタコーヴィチのロシア語による全4幕のオペラ(1934)。ニコライ・レスコフの同名小説題材とした作品題名は、主人公女性の人物造型を、シェークスピア悲劇マクベス』に登場するマクベス夫人になぞらえたことに由来する。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のムツェンスク郡のマクベス夫人の言及

【オペラ】より


【概観】
 オペラは〈作品〉や〈動作〉を意味するイタリア語のopera(ラテン語opusの複数形)を語源とし,本来はopera in musica(音楽による作品)あるいはopera scenica(舞台付きの作品)と呼ぶべきものを,略してオペラと呼ぶようになった。古くはfavola in musica(音楽による物語),dramma per musica(音楽によるドラマ)等の呼称もあった。日本では〈歌劇〉と訳されている。…

【ショスタコービチ】より

…ピアニストとしても第1回ショパン・コンクールに派遣されるほどの手腕を発揮した。32年に完成したオペラ《ムツェンスク郡のマクベス夫人》はモスクワ,レニングラードだけでなく外国でも上演され大成功を収めた。しかしこのオペラは36年1月,大粛清時代の綱紀引締政策の中で厳しい批判を受け,彼は苦境に立った。…

【ロシア・ソビエト音楽】より

…この頃プロコフィエフも帰国し,ショスタコービチ,ハチャトゥリヤン,カバレフスキーなどが相次いで話題作を発表し,ソ連の音楽は国際的にも注目された。
[《プラウダ》の批判]
 1936年,ショスタコービチのオペラ《ムツェンスク郡のマクベス夫人》(《カテリーナ・イズマイロワ》)に対する《プラウダ》の批判が出され,スターリン主義による抑圧は音楽界にも広まった。実験的で創造的な雰囲気は後退していき,保守的で無難な技法による体制賛美的作品が支配的になっていった。…

※「ムツェンスク郡のマクベス夫人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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