ムト(読み)むと(その他表記)Mut

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムト」の意味・わかりやすい解説

ムト
むと
Mut

古代エジプトの女神古代エジプト語で母を意味し、ヒエログリフでは同音をもつハゲタカの姿で表される。テーベ三神の主神であるアモンアメン)・ラーの妻で、同じく第三の神であるコンス(ヘンスー)神の母とされたので、テーベ市で新王国時代のころに厚い尊崇を受けた。テーベ東方ナイル対岸のカルナックにある、アメンヘテプ3世によって建てられたアメン神殿群の一つにムト神殿がある。この女神はときには牝(めす)ライオンの頭をもつ姿で表される。

矢島文夫


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