ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムレイベト遺跡」の意味・わかりやすい解説 ムレイベト遺跡ムレイベトいせきMureybet シリア北部,ユーフラテス河畔にある最初期の新石器文化層のある遺跡。 1970年代,ユーフラテス・ダム (アッサード湖) 建設に伴う大規模な調査で,採集,狩猟から農耕への移行が具体的な形でとらえられている。最下層はナトゥフ文化の層,その上はエピ・ナトゥフ文化の層,その上にある III,IV層で農耕文化が出現する。 III層は PPNA (先土器新石器文化A) の要素が中心であるが,そこに PPNB (先土器新石器文化B) の要素が出現し,IV層は PPNB層になる。 PPNBは地中海東岸一帯に広がる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by