ムーヒナ(読み)むーひな(その他表記)Вера Игнатьевна Мухина/Vera Ignat'evna Mukhina

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムーヒナ」の意味・わかりやすい解説

ムーヒナ
むーひな
Вера Игнатьевна Мухина/Vera Ignat'evna Mukhina
(1889―1953)

ロシアの女流彫刻家。ラトビア共和国のリガに生まれ、モスクワのユオン、マシコフに学んだのち、パリへ出てブールデルのもとで2年間修業した。初期の作品にはキュビスムの影響が認められるが、革命後はモニュメンタルな社会的な作品を一貫して制作した。すなわち、モスクワの国民経済博物館北門に立つ『労働者とコルホーズ農婦』(1935~37)のようなきわめて「ソ連的」な作品が多い。この種のものでは『革命の焔(ほのお)』(1922~23)、『小麦』(1939)などがある。もっとも『女人像』(1928)にはブールデルの影響がみられ、彫刻家としてのよき素質が感じられるが、社会主義リアリズム一辺倒の風土のなかでその素質を十全に開花できなかったように思われる。

[木村 浩]

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