デジタル大辞泉
「素質」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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そ‐しつ【素質】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 「素」は白色の意 ) 白色の地質。
- (イ) 一般的に、物の白い質。他の色が付く前の白色のものについてもいう。
- [初出の実例]「爾其秋実抱二丹心一而泛レ色、春花含二素質一而飛レ馨」(出典:経国集(827)一・棗賦〈藤原宇合〉)
- [その他の文献]〔何晏‐景福殿賦〕
- (ロ) 特に、白い肌。女性の白い柔肌。
- [初出の実例]「紅顔共二三従一長逝 素質与二四徳一永滅」(出典:万葉集(8C後)五・七九四・右詩序文)
- [その他の文献]〔抱朴子‐暢玄〕
- ② 生まれつき備えている性質。本来もっている性質。たち。本質。また、かざらない性質。きじ。
- [初出の実例]「素王と云は、其道が素質なほどにぞ」(出典:史記抄(1477)三)
- 「其品行の素質は決して悪性なるに非ず」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉五)
- [その他の文献]〔管子‐勢〕
- ③ 将来発展するもととなる性質や能力。基因となる性質。
- [初出の実例]「青骹覊二綵胖一、素質狎二丹庭一」(出典:経国集(827)一一・詠禁苑鷹生雛〈仲科善雄〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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素質 (そしつ)
disposition
個人が先天的に持っている機能の身体的ないし精神的反応傾向のこと。このうち身体的反応傾向を体質と呼び,精神的反応傾向を気質と呼ぶ。一般的に素質は環境の対立概念として用いられてきた。しかし個々の現象が形成される過程,つまり遺伝子型の物質的基礎から出発し,環境とのさまざまな相互作用を経て最終的な表現型に至る分化・発達の機構が明らかになれば,いずれは変容あるいは消失する概念であろう。
執筆者:飯田 真
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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素質
そしつ
disposition
精神的身体的特性のうち,遺伝的生来的に規定されると考えられる部分のこと。個人の精神的身体的発達は,受精卵のもつ特質,出生までの母胎内の環境,出生時の状況,出生まもない時期の環境,その後の個人的経験が,各時点で相互作用しながら進むと考えられる。したがって生後の精神的身体的機能の素質面は確認することができない。なお身体的なものについては体質という。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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素質
体質,素因ともいう.生まれつきもっている性質,将来機能を発現する基盤となる遺伝的特性,もしくは機能障害を起こす可能性のある遺伝的特性などをまとめていう.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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素質【そしつ】
個体が生まれながらにそなえている諸機能の身体的あるいは精神的反応傾向。前者を体質,後者を気質として区別することもある。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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普及版 字通
「素質」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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