改訂新版 世界大百科事典 「メアンデル」の意味・わかりやすい解説 メアンデルMaeander[ラテン] 小アジアを西流しエーゲ海に注ぐ,トルコのメンデレス川の古称。古代ギリシア名はマイアンドロス。美術史では,蛇行するこの川にちなんで,曲折する装飾モティーフによる文様(卍つなぎ,雷文,波頭連続文など)の総称として用いられる。とくにギリシア美術の幾何学様式時代に,を基本単位として,さまざまな変化を示す連続文が流行し,この時代の盛期(前9~前8世紀)の陶器を飾った。執筆者:福部 信敏 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by