メンデレス川(読み)めんでれすがわ(英語表記)Menderes

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メンデレス川」の意味・わかりやすい解説

メンデレス川
めんでれすがわ
Menderes

トルコの小アジア半島南西部をほぼ西流してエーゲ海に注ぐ川。ビュユック(大)・メンデレス川とキュチュック(小)・メンデレス川があり、アナトリア高原に発する前者は全長530キロメートルで多くの支流をもつが、アイドゥン山地を隔てて北でこれと並流する後者は全長140キロメートルで短小である。ともに中・下流部で流路は著しく曲流・蛇行し、蛇行を意味する地理用語メアンダーの語源とされる。流域は豊かな農耕地で、小麦綿花イチジク、タバコなどを産する。前者の河口付近にはミレトス遺跡があり、後者の河口付近にはエフェソスの遺跡がある。単にメンデレス川といった場合は前者をさすことが多い。

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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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