メタンチオール

化学辞典 第2版 「メタンチオール」の解説

メタンチオール
メタンチオール
methanethiol

CH3SH(48.11).メチルメルカプタンともいう.コールタール,石油蒸留物に含まれる.ヨウ化メチルと水硫化カリウムとの反応,チオ尿素にヨウ化メチルを反応させて得られるS-メチルチオウロニウム塩を,アルカリ分解して合成される.強い悪臭をもつ可燃性の気体.融点-126 ℃,沸点5.9 ℃.0.8665.水1 L に対する溶解度は23.30 g(20 ℃).殺虫剤,殺菌剤,プラスチックの製造中間体やメチオニンの合成に使われる.悪臭防止法で指定されている悪臭物質.悪臭発生源はクラフトパルプ製造工場,獣畜の肉,皮,臓器などを原料として,皮革油脂,にかわ,肥料,飼料などを製造する施設,魚腸骨処理場などである.LD50 10000 ppm(ラット).[CAS 74-93-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のメタンチオールの言及

【チオール】より

…食品や香辛料のにおいもチオール類が原因となることが多い。対応するアルコールやフェノールに比べて分子間の水素結合が弱いため,沸点は低い(たとえばメタンチオールCH3SHでは6℃であるが,メチルアルコールCH3OHでは76℃)。また,アルコールと異なりほとんど水に溶けない。…

※「メタンチオール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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