めやも(読み)メヤモ

デジタル大辞泉 「めやも」の意味・読み・例文・類語

めや‐も

[連語]連語「めや」+終助詞「も」》反語の意に詠嘆の意を添えたもの。…だろうか、いや、そうではないなあ。
「川ののいつ藻の花のいつもいつも来ませ我が背子せこ時じけ―」〈・四九一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「めやも」の意味・読み・例文・類語

め‐や‐も

  1. ( 推量助動詞「む」の已然形「め」に反語の意を表わす係助詞「や」、詠嘆を表わす係助詞「も」の付いたもの ) 「めや」の反語の意に詠嘆の意が加わったもの。…することがあろうか、いやそんなことはない。どうして…でなどあろうか。
    1. [初出の実例]「紫のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑに吾れ恋ひ目八方(めやも)」(出典万葉集(8C後)一・二一)
    2. 「たねしあれば岩にも松はおひにけり恋をし恋ひばあはざらめやも〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋一・五一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android