メラーノ(読み)めらーの(英語表記)Merano

デジタル大辞泉 「メラーノ」の意味・読み・例文・類語

メラーノ(Merano)

イタリア北東部、トレンティーノアルトアディジェ自治州の町。オーストリアとの国境近く、標高2000~3000メートル級の山々に囲まれ、アディジェ川の支流パッシリオ川が流れる。19世紀から20世紀にかけてオーストリア領となり温泉開発が進められ、現在も山岳リゾートとして知られる。毎年夏、ジャコモプッチーニ劇場において国際音楽祭が催される。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メラーノ」の意味・わかりやすい解説

メラーノ
めらーの
Merano

イタリア北東部、トレンティーノ・アルト・アディジェ自治州ボルツァーノ県の都市ドイツ語が併用され、ドイツ語名をメランMeranという。人口3万3404(2001国勢調査速報値)。パッシーリオ川とアディジェ川の合流点近くに位置する。オーストリア領であった南チロール地方の中心都市で、1814年以降オーストリア政府の主導により観光地として急速に発展した。1919年にイタリア領となる。ブドウ果実が栽培され、化学工業などもみられる。競馬場がある。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android