モガナイト

デジタル大辞泉 「モガナイト」の意味・読み・例文・類語

モガナイト(moganite)

モガン石

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共同通信ニュース用語解説 「モガナイト」の解説

モガナイト

結晶構造は異なるが、水晶(石英)と同様に二酸化ケイ素主成分とする鉱物アルカリ性の水に溶けたケイ素が高温高圧の条件下に置かれると、水が蒸発するとともにケイ素が酸素と結びついて生成される。水が豊富な地球堆積岩に広く分布し、他の天体には存在しないと考えられていた。月では、隕石いんせきが運んできたアルカリ性の水が太陽光で熱せられて岩石と反応し、モガナイトができたとされる。

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知恵蔵mini 「モガナイト」の解説

モガナイト

月から地球に飛来した月隕石から水が蒸発することで生成される鉱物。2018年5月7日、東北大学学際科学フロンティア研究所などの共同研究チームは、13種の月隕石の成分を分析した結果、05年にアフリカで発見された「NWA 2727」と呼ばれる月隕石から同鉱物を検出したと発表した。生成に水が不可欠なことから地球にしか存在しないと考えられていたが、この検出によって月の地下に大量の氷が埋蔵されている可能性があるとみられている。

(2018-5-10)

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