モジャーヘダーン(その他表記)Mojāhedān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モジャーヘダーン」の意味・わかりやすい解説

モジャーヘダーン
Mojāhedān

イラン立憲革命における市民義勇軍。本来はイスラムの「聖戦 (→ジハード ) 参加者」の意味であるが,立憲革命では世俗的意味に用いられた。 1907~08年にかけてタブリーズレシトテヘランで地区別職人団体,仁侠団体ごとに自発的に市民が立憲制擁護のために武装した。そのなかには「社会民主党」の中央委員会が組織したものもあった。 08年6月の王朝側の反革命クーデターではテヘランで部分的に抵抗した。タブリーズでは彼らの防衛が成功し,王朝軍の包囲に耐えた。レシトの蜂起部隊はテヘランを攻撃して立憲制を回復するうえで大きな役割を果した。その後テヘランの組織は解散され再編成された。タブリーズの組織は 11年 11月から翌年1月にロシア軍によって攻撃され,壊滅した。またイラン革命では同名のゲリラ (サーズマーネ・ムジャーヘディーネ・ハルク) が活動した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む