旺文社世界史事典 三訂版 「モルダヴィア公国」の解説
モルダヴィア公国
モルダヴィアこうこく
Moldavia
モルダヴィア地方は現在のルーマニア北東部,モルドヴァにあたり,14世紀にハンガリー領だったトランシルヴァニアからルーマニア人がここに進出して,建国した(1359)。その直前に南部には同じルーマニア人のワラキア公国が成立した。15世紀後半のシュテファン大公の治世が最盛期だったが,このころオスマン帝国の支配下にはいった。しかし,公の選出や内政の自治は確保された。19世紀になってロシアの圧迫が強まると,1861年ワラキア公国と合同してルーマニア公国となり,78年にはトルコの宗主権から離れて独立王国となった。
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