モル比法(読み)モルヒホウ

化学辞典 第2版 「モル比法」の解説

モル比法
モルヒホウ
molar ratio method

溶液中の配位子濃度を変化させ,生成する金属錯体組成を分光学的に決める方法の一つ.はじめに金属イオン濃度を一定に保ち,配位子の濃度を変化させた一連の溶液を調製する.次に,これらの溶液の吸光度を生成錯体のみが吸収をもつ波長で測定する.配位子濃度が増加するにつれ,錯体が生成して吸光度は増加するが,ある配位子濃度から生成量は飽和し,吸光度は一定となる.この飽和点における配位子と金属イオンのモル比が生成錯体の組成を与える.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む