山川 世界史小辞典 改訂新版 「モンゴル人民共和国」の解説
モンゴル人民共和国(モンゴルじんみんきょうわこく)
Büghd Nairamdakh Monghol Ard Uls[モンゴル],Mongolian People's Republic[英]
1911年中国の辛亥(しんがい)革命に際し,ハルハの王公はジェブツンダムバ・フトクトをハーンに推戴して中国からの独立をめざしたが,15年のキャフタ条約で中国の宗主権下の自治政権とされた。21年,ソ連の支援でボドー,ダンザン,スフバートルらがモンゴル人民党(のちに人民革命党と改称)を結成,立憲君主制の人民政府を樹立した。24年共和制に移行し,以後社会主義国家として発展した。46年中国が独立を承認,62年には国連に加盟した。90年の民主化により人民革命党は一党独裁を放棄し,92年に国名をモンゴル国と改めた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報