しんがい
一般的には中・近世において原野や山林を開いて新しく田、畑、屋敷を造成すること。またその土地。漢字をあてれば「新開」であろう。しかし、家族員の私有の財産をさす「ほまち」と同様の意味に使われた場合も多い。田畑の収穫はそれぞれの家(家長)に帰するわけだが、家族員や下人(げにん)などに若干の土地を私的に分与してそれを耕地化させ、その収穫はそれぞれの家族員や下人などがとる場合、このような個人的な収入を「しんがい」とか「ほまち」とかいった。
[木村 礎]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
【侵
】しんがい
【振
】しんがい
【浸
】しんがい
【震
】しんがい
【鍼
】しんがい
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報