最新 地学事典 の解説
モンテ・アミアタすいぎんこうしょう
モンテ・アミアタ水銀鉱床
Monte Amiata mercury deposit
イタリアのトスカナMonte Amiata山東麓から南へ幅8km,延長32kmにわたる世界有数のHg産地。ギリシア・ローマ時代から断続的に採掘。上部白亜系粘板岩,暁新統・始新統のヌンムリテス石灰岩・石灰質砂岩のうち,上位の始新統中に層状に胚胎し,鮮新~更新統のモンテ・アミアタ珪長質火山岩類を帽岩とする浅熱水鉱床。最大のAb-badia San Salvatore 鉱床は2km×2km,厚さ50m,粘土質岩中の鉱染・細脈・ポケット状鉱体。鉱石は辰砂・白鉄鉱。第四紀の生成とされる。10鉱床以上が稼行され,地区全体の総鉱量800万t,品位0.3~0.8%。1970年代にほぼ終掘。本地区の南方延長には,同じ層準,同時期とされる輝安鉱の鉱床群があり一部稼行(1993)。
執筆者:矢島 淳吉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

