コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

白鉄鉱 はくてっこうmarcasite

翻訳|marcasite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

白鉄鉱
はくてっこう
marcasite

斜方晶系の硫化鉄。 FeS2 。淡い古銅黄色で,金属光沢をもつ。錐状,板状結晶あるいは繊維状の集合体をなす。比重 4.887,硬度6~6.5。低温熱水鉱床または泥質堆積岩中にノジュール (団塊) として産出する。同じ化学式をもつもので等軸晶系のものは黄鉄鉱という。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

白鉄鉱【はくてっこう】

鉄鉱石の一種。組成はFeS2黄鉄鉱とは多形斜方晶系。結晶は板状または錐状で双晶が普通。金属光沢を有し,スズ白色で,不透明。黄鉄鉱より分解しやすく,湿気中では硫酸を生じて変色する。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

はくてっこう【白鉄鉱 marcasite】

化学組成FeS2の斜方晶系に属する鉱物。黄鉄鉱(等軸晶系)と多形。比重4.9,モース硬度6~6.5。不透明,金属光沢。新鮮な破面では黄鉄鉱(淡黄色)よりさらに淡色であり,白鉄鉱と名付けられているが,空気中では濃色に変化し,黄鉄鉱とよく似た色となる。自形の結晶はまれで,多くは塊状,鍾乳状でしばしば放射状の断面を示す。これと似た様相を示す黄鉄鉱もあるので注意を要する。低温の酸性溶液から鉄の硫化物が沈殿するときに白鉄鉱が生じやすいといわれている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

はくてっこう【白鉄鉱】

鉄の硫化物からなる鉱物。斜方晶系に属し、黄銅色の金属光沢がある。低温熱水鉱床、あるいは泥質堆積岩中に団塊として産する。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

白鉄鉱
はくてっこう
marcasite

硫化鉄鉱物のひとつ。黄鉄鉱と同質異像関係にあるといわれるが、安定関係は明らかでない。浅~深熱水性鉱床、噴気性鉱床中などに産し、堆積(たいせき)岩中に団塊をなすこともある。黄鉄鉱に非常によく似た外観をもつが、これよりまれである。自形は斜方柱状。黄鉄鉱仮晶をなすことも多い。日本では、青森県中津軽郡西目屋(にしめや)村の尾太(おっぷ)鉱山(閉山)、岩手県岩手郡松尾村(現、八幡平(はちまんたい)市松尾)の松尾鉱山(閉山)などに知られる。英名はアラビア語(一説にムーア語)で黄鉄鉱をさしていた語に由来するものといわれる。[加藤 昭]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

白鉄鉱の関連キーワード硫化鉄硫化鉄鉱硫化鉄鉱黄鉄鉱白鉄鉱黄鉄鉱仮像白鉄鉱硫化鉄黄鉄鉱

今日のキーワード

噴飯物

食べかけの飯をこらえきれずに噴き出してしまうほどに、おかしくてたまらない出来事。もの笑いのたねになるような、みっともない事柄。「政治屋が政界浄化を語るなど噴飯物だ」[補説]文化庁が発表した平成24年度...

続きを読む

コトバンク for iPhone