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辰砂 しんしゃcinnabar

翻訳|cinnabar

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

辰砂
しんしゃ
cinnabar

HgS 。六方晶系の鉱物。普通微粒の集合体。硬度2~2.5,比重 8.09。金剛光沢をもつ。純粋なものは朱色,不純物を含むほど褐赤色となる。条痕は深紅色。最近の火山岩,温泉の近くの岩石中に熱水鉱床として,鉱染状または鉱脈状に黄鉄鉱,白鉄鉱,輝安鉱,蛋白石,石英などとともに産する。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

しん‐さ【×辰砂】

しんしゃ(辰砂)

しん‐しゃ【×辰砂/×沙】

水銀硫黄とからなる鉱物。深紅色または褐赤色で、塊状・粒状で産出。水銀製造の原料、また、赤色顔料の主要材料。漢方では消炎・鎮静薬などに用いる。丹砂。朱砂。
銅を含み、鮮紅色に発色する釉(うわぐすり)。また、それを用いた陶磁器や釉裏紅(ゆうりこう)などの日本における通称。辰砂釉(しんしゃゆう)。銅紅釉(どうこうゆう)。

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

しんさ【辰砂】

しんしゃ【辰砂】

〔中国の辰州で産する砂の意〕
水銀の硫化鉱物。六方晶系。結晶片は鮮紅色でダイヤモンド光沢がある。多くは塊状または土状で赤褐色。低温熱水鉱床中に産し、水銀の原料、また、朱色の顔料として古くから用いられてきた。有毒。朱砂。丹砂。丹朱。 → 硫化水銀
陶磁器で、銅を発色剤として高温で焼成して形成された鮮紅色のガラス質の膜。辰砂釉しんしやゆう

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

辰砂
しんしゃ
cinnabar

水銀の鉱石鉱物として重要であるのみならず、顔料として古代から広く用いられている鉱物。黒辰砂metacinnabarおよびハイパー辰砂hypercinnabarと同質異像関係にある。合成物の実験では、純粋な辰砂は約345℃で黒色の黒辰砂相当相に転移し、約481℃でハイパー辰砂相当相に転移する。浅~中熱水鉱床中、緑色岩中、変成層状マンガン鉱床中などに産し、硫化鉄鉱物、硫化砒(ひ)素鉱物、炭酸塩鉱物、石英、有機物質などと共存することが多い。自形は六角柱状で、貫入双晶(二つの個体が互いに入り組んだ双晶)をつくることもある。日本では、北海道常呂(ところ)郡留辺蘂(るべしべ)町(現、北見市留辺蘂町)イトムカ鉱山(1973年閉山)、奈良県宇陀(うだ)郡菟田野(うたの)町(現、宇陀市菟田野地区)大和(やまと)鉱山(1971年閉山)などが有名であった。[加藤 昭]

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