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やせ薬 やせぐすりfat reducer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

やせ薬
やせぐすり
fat reducer

医学上の肥満は体重の 30%以上が脂肪で占められた場合をいうが,その測定は困難なので,普通,身長 (cm単位) から 100を引いた数に 0.9kgを掛けた値を標準値として比較する。筋肉量の増加による体重増は肥満とはしない。したがってやせ薬といえば,(1) 脂肪の分解をはかるものと,(2) 節食を助けるものとになる。 (1) については植物脂肪がすすめられたり,甲状腺ホルモン剤が用いられたりするが,安全確実なものは得られていない。 (2) については食欲を抑制する薬や,寒天のようなカロリーのきわめて低いもので一応の満腹感を与える方法が試みられている。しかし,薬に頼る前に,日常の献立を改良し節食,運動などで改善をはかることが望ましい。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

やせ薬
やせぐすり

肥満症の治療に用いられる薬剤をいう。やせ薬には、エネルギーの消費を促進させて体重を減少させるものとして、甲状腺(せん)ホルモン、トリヨードチロニン、成長ホルモンがあり、食欲抑制薬としてはアンフェタミン、マジンドールなどがある。そのほか、消化・吸収阻害剤(α(アルファ)‐アミラーゼ阻害剤、α‐グルコシダーゼ阻害剤、ショ糖ポリエステル、物理的吸収阻害剤、ネオマイシン、コレスチラミンなど)、脂肪代謝阻害剤(ヒドロキシシトレート、ジヒドロエピアントロステロンなど)、ホルモン分泌異常改善薬が肥満症の薬物療法として用いられる。このうち、食欲抑制薬としてのアンフェタミンは覚醒(かくせい)剤であり、日本ではこの目的で使用できない。一般的に薬として使用されるのは甲状腺製剤であるが、これも副作用が多く、十分な注意が必要である。通常やせるためには食事療法が行われ、ノンカロリーや低カロリーの食品が利用される。[幸保文治]

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