覚醒(読み)カクセイ

デジタル大辞泉 「覚醒」の意味・読み・例文・類語

かく‐せい【覚醒】

[名](スル)
目を覚ますこと。目が覚めること。「昏睡状態から覚醒する」
迷いからさめ、過ちに気づくこと。
魔境から今漸く―した人のような眼を放って」〈漱石明暗
[類語]目覚まし起床離床寝覚め目覚め寝起き朝起き早起き起きる目覚める目を覚ます目が覚める覚める覚ます起こす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「覚醒」の意味・読み・例文・類語

かく‐せい【覚醒】

  1. 〘 名詞 〙 目をさますこと。目がさめること。比喩的に、誤りや迷いに気づくこと。また、気づかせること。
    1. [初出の実例]「一時社会逸楽の長夢を覚醒したることありと雖も」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「覚醒」の意味・わかりやすい解説

覚醒
かくせい
arousal

生理学用語。感覚刺激によって惹起する脳波周波数増大振幅減少に対応する脳の生理的状態。これは G.モルッチと H.W.マグーンの研究で,脳幹網様体電気刺激することによって確認され,一般に神経インパルスが網様体から視床を経て大脳皮質に流れ込むためとされている。この脳幹網様体の賦活系は覚醒に,これに対してその抑制系は睡眠に関係する重要な機序で,この両系の協調的な働きによって意識の生理的機序の主要部が支えられている。

覚醒
かくせい
arousal

心理学用語。生体活動に導くなんらかの状態,または動因として仮定されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

普及版 字通 「覚醒」の読み・字形・画数・意味

【覚醒】かくせい

めざめる。

字通「覚」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の覚醒の言及

【意識】より

…この機構は大きく2段階に分けることができる。その第1は目覚めている状態,すなわち覚醒を維持する機能であり,第2は認識能(意識内容と呼ばれることもある)である。 覚醒は脳幹網様体に存在する上行性網様体賦活系によって維持されている。…

※「覚醒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android