ヤノビッツ(読み)やのびっつ(その他表記)Gundula Janowitz

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤノビッツ」の意味・わかりやすい解説

ヤノビッツ
やのびっつ
Gundula Janowitz
(1937― )

ドイツのソプラノ歌手。ベルリンに生まれ、オーストリアグラーツ声楽を学ぶ。1959年、カラヤンにみいだされてウィーン国立歌劇場研究生となり、翌年バイロイト音楽祭に端役で出演。63年以後ウィーン、ベルリンなどの歌劇場と契約、モーツァルトベートーベンワーグナー、R・シュトラウス、ベルディなどのオペラに出演している。またメトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座でもワーグナー、モーツァルトなどを歌って活躍した。70年にはオーストリア宮廷歌手の称号を得た。ドイツ歌曲リサイタルやコンサート歌手としての活動も多く、初来日(1966)もカラヤン指揮、ベルリン・フィルの『第九交響曲』のソリストとしてであった。

[美山良夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android