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声楽 せいがく vocal music

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

声楽
せいがく
vocal music

人声による音楽の総称。西洋音楽では普通ソプラノ,メッツォ・ソプラノ,アルトテノールバリトン,バスの6種に区分され,必要に応じて細分化される。形態のうえから独唱,斉唱,重唱,合唱,および無伴奏,伴奏付きに分けられる。

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デジタル大辞泉の解説

せい‐がく【声楽】

人間の声による音楽。独唱重唱オペラカンタータなどを含む。⇔器楽

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世界大百科事典 第2版の解説

せいがく【声楽 vocal music】

器楽に対する用語で,人声による音楽。声のみによるものと,器楽を伴うものとあり,母音唱法などの場合を除き,一般に言葉と結合している。演奏をする人数の点で区別すると,独唱,少人数で各声部を1人で歌う重唱(二重唱,三重唱など),多人数による合唱の別があり,また一つの作品のなかにそれらが結合した形態(ミサ曲,オペラなど)がある。 それぞれの人には固有の声の出る高低の範囲があり,女声はソプラノ(高音域),メゾソプラノ(中音域),アルト(低音域),男声はテノール(高音域),バリトン(中音域),バス(低音域)の区別があり,さらに音色の持味によって,ソプラノ・ドラマティコ(劇的表現に適している),ソプラノ・レッジェーロ(軽い性格のもの)などの区別がある。

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大辞林 第三版の解説

せいがく【声楽】

人の声による音楽の総称。無伴奏のもの、器楽伴奏付きのものも含む。 ↔ 器楽

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

声楽
せいがく
vocal music

人声のために、人声による表現を主たる目的として作曲、演奏される音楽。器楽の対語。人声が用いられていても、作曲者の主たる関心が器楽に向けられている場合、たとえばベートーベンの交響曲第九番やマーラーのいくつかの交響曲の場合は、声楽の枠内には入れられない。声楽の西洋音楽および日本音楽の一般的な分類方法はのとおりである。ただし、この分類は便宜的なものにすぎず、個々の場合でその様相は多様に変化する(たとえば、モテットやカンカータには世俗的な内容をもつものもある、など)。[石多正男]

声楽の作曲

声楽は当然のことながら歌詞を伴う。作曲に際しては、通常その歌詞の内容を表現することが作曲家の最重要課題である。したがって、声楽における形式、旋律、和声などはその歌詞に左右される。たとえば、詩がドイツのバラーデのように中世の歴史上あるいは空想上の事件やロマン的な物語を扱っている場合には、通作形式(繰り返しがなく全曲通して作曲される)で作曲され、素朴な民謡調の歌曲などは有節形式(同じ旋律が詩の各節で繰り返される)で作曲されることが多い。また、作曲家は声楽の旋律を創案する場合、かならずその歌詞がもつことばのアクセントや意味を考慮し、それに適するリズムや音の動きを当てはめねばならない。たとえば、ことばの一音節に一音符を与えるか(シラビックな様式)、一音節に多音符を与えるか(メリスマ的な様式。母音唱法で歌われる)は、そのことばが曲中で果たす役割に左右される。また、激しい感情を表現する場合など、しばしばその箇所に増減音程が用いられる。[石多正男]

声楽の演奏

声楽家は作品を作曲家の意図に従って表現すると同時に、その表現の仕方に自身の解釈を加えようとする。しかしそのためには、技術的な訓練として発声法を学ばなければならない。発声とは呼気が声帯を振動させて声を発生させることをいうが、このときの声楽家の姿勢、呼吸(一般に横隔膜の上下によって呼吸をコントロールする腹式呼吸が使われる)、舌、唇、歯、鼻腔(びくう)、口腔、胸腔など、身体全体の状態によって生み出される声は、美しくも耳障りにもなる。声楽家はこれらの諸器官を駆使して、自身の表現にもっとも適した声の音色、音質、声量、声区(胸腔を中心に響かせる胸声、顔頭部の諸共鳴腔を中心に響かせる頭声、裏声とよばれているファルセットなど)を選ぶ。西洋の声楽教本には、コンコーネ、パノフカ、サルバトーレ・マルケージ、マチルデ・マルケージなどによるものがあり、声楽のさまざまな技法を学ぶため、広く使われている。
 なお声楽家は、女性はソプラノ、メゾ・ソプラノ、アルト(コントラルト)、男性はテノール、バリトン、バスの、以上六つに分類される。[石多正男]

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