最新 地学事典 「ユレイライト」の解説
ユレイライト
ureilite
エコンドライトの一種。原始的エコンドライトに分類されることもある。600個以上の試料が報告されている。主にかんらん石とピジョン輝石からなる一種の超苦鉄質岩で,まれにオージャイトを含む。ユレイライトの結晶粒界には炭素が,ダイヤモンド・ロンスデーライト・グラファイトなどとして存在する。ダイヤモンドは衝撃変成起源とされる。鉱物組合せ・化学組成・岩石組織から,分化天体の部分溶融残渣に相当するマントル起源説が有力。玄武岩質の部分溶融液が宇宙空間に放出されたため,ユレイライトには斜長石がまったく含まれないとされる。天体内部が高温(約1,200℃)の状態で爆発的に破壊され,破壊された岩石片が他種の隕石破片と混合したものがポリミクトユレイライトと考えられている。
執筆者:矢内 桂三・三河内 岳
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

