エイコンドライト(その他表記)achondrite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エイコンドライト」の意味・わかりやすい解説

エイコンドライト
achondrite

石質隕石のうち,コンドリュール (球顆) を含まないものの総称。アコンドライト,無球顆隕石と呼ばれることもある。構造は地球上の火成岩に似ているが起源はまだはっきりしない。エイコンドライトはカルシウムに富むものと,カルシウムに乏しいものの2つに大別されるが,その鉱物組成に準じて次の6種類に細分される。 (1) オーブライト aubrite,(2) ユレーライト ureilite,(3) ディオジェナイト diogenite,(4) ハワーダイト howardite,(5) ユークライト eucrite,(6) ナクライト nakhlite。月の岩石なかにはエイコンドライトに似たものがあることから,最近エイコンドライトは太陽系の起源を考えるうえで重要な岩石と考えられるようになってきた。 (→コンドライト )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む