ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユンガス地方」の意味・わかりやすい解説 ユンガス地方ユンガスちほうYungas ボリビア中部西寄りの地域。アンデス山脈東部に連なるレアル山脈の北東斜面,ラパス,コチャバンバ,サンタクルスを結んだ線の北に広がる亜熱帯性気候の多雨地域をさす。密林におおわれ,深い谷と高い尾根が入組んだけわしい地形から成るが,アンデス高地やアマゾン低地ほど気候条件がきびしくないため,比較的人口密度が高い。金を産するほか,自給用のアルファルファ,オオムギ,カカオ,コーヒー,トウモロコシ,イネ,キャッサバ,コムギ,果樹,換金用のコカ,サトウキビ,コーヒーなどが栽培される。交通の便がきわめて悪い地域であるが,近年一部に道路,鉄道が通じるようになり,政府により入植も推進されている。中心集落はコロイコ,チュルマニ。なおユンガスという呼称はコロンビア,エクアドル,ペルーなどでもアンデスの東斜面を占める地域に対して用いられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by