知恵蔵 「ユーラシア経済委員会」の解説
ユーラシア経済委員会
3カ国は、すでに域内の関税を撤廃し、域外の物品には共通輸入関税を設けているが、同委員会の設置によって17の合意が発効し、サービス、資本、労働力の移動も自由化される。これに伴い、同委員会は12年度中に「関税同盟」の委員会を吸収する予定。将来的には、ロシアのプーチン、メドベージェフ双頭体制が創設を目指す、より広域な「ユーラシア経済連合」に移行するものと見られる。なお同時に、カザフスタン、タジキスタン、キルギス、アルメニア、モルドバの5カ国が、一部の物品を除き関税を撤廃する「自由貿易圏」の設置条約に調印しており、これらの国が統一経済圏に合流する可能性も高い。
(大迫秀樹 フリー編集者 / 2011年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報