普及版 字通 の解説
10画
[字訓] かく・かつぎあげる
[説文解字]
[字形] 会意
(きよく)+廾(きよう)。上下左右より手を加えて、ものをもちあげる形。〔説文〕三上に「共に擧ぐるなり」とあり、かついで運ぶことをいう。
[訓義]
1. かく、かつぎあげる。
2. 挙と通じて用いる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 アグ・カク 〔立〕 ニナフ・カク
[部首]
〔説文〕に・與(与)・興の三字を属する。(せん)は風化した屍体を遷す形で、廾に従う字。〔玉〕に坤(こん)の古文を加えるが、その形は漢碑にもみえないものである。
[声系]
〔説文〕に声として輿を収める。與もまた声。譽(誉)・擧(挙)など與声の字も、の声義を承ける字である。
[語系]
・與・輿jiaは同声。みな四手をもってものをかつぎあげる意。また預・豫(予)jiaも同声。共同のことに参加する意をもつ語であろう。以jiも與と通用することがある。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報