ラスティック・ファイアンス(その他表記)Lustic faience

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ラスティック・ファイアンス
Lustic faience

16世紀にフランス陶工 B.パリッシーがつくりだした陶芸様式で,「野趣に富んだ陶磁器」を意味する語。ヘビカエル,貝,魚,昆虫,木,葉,人物などを丸彫に近い形で表わし,それぞれに写実的な色付けを施し透明釉をかけて焼上げる。生々しい現実感が出ているのが特色。ヨーロッパ陶芸の一つの流れとして今日まで続いており,特に 19世紀に流行した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android