ラテンアメリカ・エネルギー機構(読み)ラテンアメリカ・エネルギーきこう(その他表記)Organización Latinoamericana de Energía

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ラテンアメリカ・エネルギー機構
ラテンアメリカ・エネルギーきこう
Organización Latinoamericana de Energía

ラテンアメリカ諸国のエネルギー資源,特に石油の開発,保存,配分に対してつくられた機構。第1次石油危機後の 1973年 11月ペルーのリマで行われたラテンアメリカ諸国の石油エネルギー関係相の会議で設立され,規約のリマ協定は 74年 12月発効。同協定は加盟国のエネルギー資源に関する行動の主権を絶対的に尊重している。このため,当機構はラテンアメリカだけの石油資源の管理機構とはなりえず,またラテンアメリカ内部での産油国と非産油国,さらに産油国同士の立場相違などの理由から順調に活動していない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のラテンアメリカ・エネルギー機構の言及

【ラテン・アメリカ】より

…これらの経済統合は1960年代にかなりの成果をあげたが,70年代以降停滞気味で,73年以来の石油危機からの打撃も大きく,こうした状況の打解策として域内協力関係の拡大が求められていった。73年22ヵ国が締結したリマ協定に基づいてラテン・アメリカ・エネルギー機構が結成され,エネルギー需給における域内協力の進展による石油危機対策が打ち出された。75年には25ヵ国によって締結されたパナマ協定に基づきラテン・アメリカ経済機構が結成され,イデオロギー抗争を排して実利主義に依拠したラテン・アメリカ全域の経済社会発展を目ざすことになった。…

※「ラテンアメリカ・エネルギー機構」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android