ラヌーセ(その他表記)Lanusse, Alejandro Augustín

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラヌーセ」の意味・わかりやすい解説

ラヌーセ
Lanusse, Alejandro Augustín

[生]1918.8.28. ブエノスアイレス
[没]1996.8.26. ブエノスアイレス
アルゼンチンの軍人,政治家。陸軍士官学校卒業。 1951年 J.D.ペロン政権下で反政府運動に従事クーデターの失敗で4年間獄中生活をおくった。ペロン追放後,58年バチカン派遣大使,メキシコおよびアメリカ合衆国の大使館付き武官などを歴任し,62年第1師団長。 66年のクーデターに参加,68年陸軍司令官となった。 70年6月 J.C.オンガニア大統領追放クーデターを主導したが,71年3月 R.M.レビングストン大統領がラヌーセの解任をはかったため無血クーデターを起し,大統領に就任,73年民政移管を果して辞任した。このため 76~83年の軍政下では冷遇され,再度の民政移管後は軍人裁判の証人として出廷した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android