ラビニャック(その他表記)Albert Lavignac

改訂新版 世界大百科事典 「ラビニャック」の意味・わかりやすい解説

ラビニャック
Albert Lavignac
生没年:1846-1916

フランスの音楽教育家,音楽理論家。パリ音楽院を卒業後,同校のソルフェージュ科助手(1871),同教授(1875),和声法教授(1891)となり,1915年までその任にあった。その著《聴音の理論と実践》(1882)は,フランスの音楽教育に大きな影響を及ぼした。多くの協力者を得て彼が刊行した《音楽百科全書と音楽院辞典》11巻(1913-31。ラビニャックの没後はラ・ローランシーLionel La Laurencie(1861-1933)が刊行の中心になった)は,辞典の部分が完結しなかったが,音楽学の諸分野を広くつつみこみ非西欧の音楽にまで目くばりのきいた労作であった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android