ラピタ土器(読み)ラピタどき(その他表記)Lapita ware

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラピタ土器」の意味・わかりやすい解説

ラピタ土器
ラピタどき
Lapita ware

東メラネシアを中心に分布する土器。ニューカレドニア西岸の遺跡名にちなんで命名された。文様により特徴づけられるが,量的には無文丸底のものが多い。文様は平底の鉢形土器の上部に多く,主として幾何学文で,刻文,貼付文があるが,櫛歯状の施文具によるものが特徴的である。胎土には砂や貝を混ぜる。共存する遺物として貝斧,腕輪,石斧などがあり,年代は前2千~1千年紀とされる。フィリピン台湾の土器との関連も注目される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む