ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラフレシア科」の意味・わかりやすい解説 ラフレシア科ラフレシアかRafflesiaceae 双子葉植物ラフレシア目の1科。世界の熱帯から亜熱帯に分布し,約9属 50種が知られる。いずれも葉緑体をもたず,ほかの植物の根や茎に寄生している。このため,葉は普通小さく鱗片状に退化し,植物体はわずかに花とそれを支える器官のみからなる。花は単性または両性で,短い茎の先に1個つくか,あるいは穂状に集る。一般に小さい花が多いが,ラフレシア・アーノルディ Rafflesia arnoldiiのように直径 1mをこえる大きな花をつけるものもある。花の中央には太い柱状の組織があり,その縁に外から見えないような状態で葯 (やく) や柱頭をつける。ラフレシア Rafflesia,ヤッコソウ Mitrastemon,Pilostyle,Cytinusなどの諸属が知られる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by