ラブラドルレトリーバー種(その他表記)Labrador retriever

改訂新版 世界大百科事典 の解説

ラブラドル・レトリーバー[種]
Labrador retriever

原産地がイギリスの鳥猟犬ラブラドルカナダ東部のニューファンドランド州の地名で,この地方のイヌを19世紀初期に漁師がイギリスへ移入し,育種改良したことからこの名称が生まれた。性格はきわめて穏和で忍耐強く,また水を好み水泳をとくに得意とし,水鳥猟のレトリーバーとして最適である。被毛はあまり長くないが,下毛稠密(ちゆうみつ)で脂質に富み,終日水中で作業しても皮膚まで濡れることはなく,寒さにもひじょうに強い。また穏和な性格のうえに知能も高く,作業訓練を着実に習得することから,近年欧米を初め日本においても最適の盲導犬として高く評価され,盲人の自由な歩行の生きたつえとして活躍している。毛色は黒,肝臓色,おおかみ色,淡褐色,クリーム色など種々であるが,すべて一枚色である。雄の体高は約55cm,体重は約30kgで,雌はやや小さい中型種。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 一木

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む