最新 地学事典 「ラブ数」の解説
ラブすう
ラブ数
Love’s number
潮汐の起潮力に対して,地球の変形(地球潮汐)の大きさを表す係数で,係数hとkがある。ラブ数hは,平衡潮に対して地表の上下方向の変位の大きさを表す係数。ラブ数kは,地球の潮汐変形に伴って生じる質量分布の変化が,起潮力の大きさの何倍に相当する影響を及ぼすかを表す係数。仮想的な天体として,剛体地球の場合hとkはそれぞれ0と0,非圧縮の流体星の場合はそれぞれ2.5と1.5,質点と表皮だけの天体の場合は1.0と0となる。hとkは地球の密度分布と剛性率で決まり,実際の地球の場合hとkはそれぞれ約0.61,0.30である。重力潮汐の場合は,変形の無い剛体地球の1+h−3/2k倍に観測される。
執筆者:田村 良明
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

