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地球潮汐 ちきゅうちょうせきearth tide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地球潮汐
ちきゅうちょうせき
earth tide

月,太陽などほかの天体引力によって固体地球に引起される変形現象。重力にして 0.1mGal程度の変化を生じる。月の引力による地球の上下方向の変位振幅は 20~30cmといわれる。地球潮汐の観測方法には,重力変化,地表面の傾斜や伸縮緯度変化の測定などがある。潮汐力による固体地球の変位量 (歪量) に基づいて,地球の剛性率が算出されている。一方,地震のP波S波の速度から,地球内部の各深さの弾性率が計算されている。前者の地球潮汐力に基づくものと地震波による剛性率が独立に計算されて,しかも一致することが認められる。

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知恵蔵の解説

地球潮汐

地球と他の天体(特に月と太陽)が接近・離反する時、相互の引力の働きで、引き起こされる固体地球の変形。地球内部は、近似的には弾性体なので外力で変形し、それがジオイド面の変化(地面の傾斜や鉛直線方向の変化)となって表れる。温度変化の少ない地下に設置された伸縮計傾斜計で数〜数十cmの上下変動が観測されている。

(斎藤靖二 神奈川県立生命の星・地球博物館館長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

ちきゅう‐ちょうせき〔チキウテウセキ〕【地球潮×汐】

月や太陽の引力(潮汐力)によって起こる地球の周期的変動。海と同様の潮汐現象が固体部分に生ずるもので、地面の上下運動のほか、重力変化や土地の伸縮もみられる。

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百科事典マイペディアの解説

地球潮汐【ちきゅうちょうせき】

月や太陽の起潮力は,海水面を隆起させ潮汐を起こす一方,固体の地球にも作用して周期的変形をひき起こす。後者を地球潮汐という。半径方向の変形量は,地球半径約6370kmに対し約30cm。
→関連項目潮汐

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世界大百科事典 第2版の解説

ちきゅうちょうせき【地球潮汐 earth tides】

海水に月や太陽の引力が作用し,その起潮力によって海面が昇降する現象は,海洋潮汐あるいは単に潮汐として人々によく知られている。起潮力は海水だけでなく地球の固体部分にも同様に作用するので,それによってわずかではあるが地球自体も変形を繰り返している。この現象が地球潮汐である。変形に伴って地殻が伸縮し,重力値が変化し,鉛直線の向きが変わるなど,さまざまな変化現象が生じる。一般にはこれらの周期的変化現象のことをすべて地球潮汐といっている。

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大辞林 第三版の解説

ちきゅうちょうせき【地球潮汐】

地球の固体部分が、月および太陽の引力によってゆがむ現象。地球の中心に対して平均位置から最大で20センチメートル 程度表面が上下する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

地球潮汐
ちきゅうちょうせき

天体引力によっておこる地球の変化現象。月や太陽の引力により周期的に海面が上下する海の潮汐現象はよく知られている。これらの引力は地球の固体部分にも同様に作用して、地球の変形、鉛直線の方向変化、重力値の変化などのさまざまな周期的変化を引き起こしている。このように、月、太陽の引力によって地球の固体部分に生じる変化現象のことを総称して地球潮汐という。地球潮汐は数多くの周期成分を含んでいるが、主要なものに、月によるM2潮(周期12時間25分)、O1潮(25時間49分)、月、太陽両方によるK1潮(23時間56分)、太陽によるS2潮(12時間)などがある。
 地球潮汐の大きさは場所によって異なるが、たとえば、変形による地表の上下は最大でも50センチメートル内外、鉛直線の方向変化は0.04秒程度、重力値の変化は0.002ミリメートル毎秒毎秒といった量で、いずれも本来の大きさの1000万分の1の桁(けた)の、ごくわずかな大きさのものである。そのため、これらの変化は、きわめて精密な測定器を、擾乱(じょうらん)の小さい場所に置かない限り測定できない。通常は、地下の観測坑に設置した高感度の伸縮計、傾斜計、振動の少ない場所に置いた重力計などで地球潮汐の観測が行われる。
 地球潮汐を観測し、地球の変形のようすを知ることは、地球の弾性的性質を知るために非常に重要なことで、この種の観測は日本を含めた世界各地で実施されている。[長沢 工]

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