ラマン効果を利用するスペクトル分析.ラマン効果による散乱光の散乱強度と波長変化は,主として結合原子間の振動スペクトルであるから,そのスペクトルは物質およびその状態に対して一定である.分子構造の研究,ガラスの構造決定,化学分析に利用することができる.Arなどのイオンレーザーを励起光源とし,微量試料の分析がごく短時間で測定可能である.また,試料は液体,固体,気体のいずれでも行える.ラマン分析は赤外分析と補完的なもので,一つの物質についてその完全な振動スペクトル解析を行うためには,ラマン分光のデータと赤外分光のデータの両方が必要である.化学分析の場合には,どちらかの方法で測定すればある程度の目的を達することができる.ラマン分光では,対称性の高い分子では赤外に現れない全対称振動にもとづくバンドの解析が可能である.また,C=C,C≡C,C-S,S-Sの伸縮振動にもとづくバンドが非常に強く現れ,このようなグループをもつ物質の化学分析にラマン分光は非常に有利となる.赤外分光では,水溶液のヒドロキシ基のバンドが非常に強く,H2OのかわりにD2Oなどを用いるが,ラマン分光ではヒドロキシ基のバンドは弱く,したがってイミノ基またはアミノ基のバンドが非常に明確に観測される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
→分光分析
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…赤外領域での発光分光分析は,実験上の制約のため一般的でない。
[ラマン分光分析Raman spectroscopic analysis]
原子や分子の固有状態間の遷移を伴う光散乱は,この現象の発見者の名を冠してラマン散乱と呼ばれる(光散乱)。分子の振動状態の変化に対応するラマン散乱スペクトルは,赤外吸収スペクトルと同一の特性を有する。…
※「ラマン分光分析」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...
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