最新 地学事典 「ラマン炭質物地質温度計」の解説
ラマンたんしつぶつちしつおんどけい
ラマン炭質物地質温度計
Raman carbonaceous material geothermometer
炭質物の石墨化度をラマン分光法を用いて,岩石が被った最高被熱温度に換算する手法。岩石中の炭質物は熱によって構造が変化し,最終的には炭素のみからなる石墨構造へと変化する。この反応は不可逆であるため,母岩の最高被熱温度を推定することが可能。炭質物のラマンスペクトルは,石墨構造に起因するG-band(~1,580cm−1)や欠陥構造に起因するD-bandからなる。バンドの面積比や半値幅を用いることで,最高被熱温度に換算する式が提案されている。参考文献:Kouketsu et al.(2014) Island Arc, 23 : 33
執筆者:纐纈 佑衣
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

