ラミクタール(読み)らみくたーる(その他表記)Lamictal

知恵蔵mini 「ラミクタール」の解説

ラミクタール

英国の製薬会社グラクソ・スミスクラインが開発した抗てんかん薬、双極性障害治療薬。一般名は「ラモトリギン」。日本国内での製造販売元は、同社の日本法人グラクソ・スミスクライン株式会社(東京都渋谷区)。脳神経の過剰な興奮を抑える作用があり、てんかん発作の予防と、双極性障害におけるうつ状態や躁状態再発再燃抑制に用いられる。世界の多くの国々で承認を取得しており、日本では2008年に成人・小児のてんかん治療薬として、11年に双極性障害の治療薬として、それぞれ承認を受けている。本薬は定められた用法用量を超えて投与すると重篤な皮膚障害を引き起こす危険性があることから、製造販売元は薬の添付文書などにより医療期間や患者に注意喚起を行ってきた。しかし、14年9月から12月までの間に本薬を過量投与された患者4人が重篤な皮膚障害によって死亡した症例が厚生労働省に報告されたことから、15年2月、同省は製造販売元に添付文書の改訂と医療機関への注意喚起の徹底を指示している。

(2015-2-9)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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