ランゲルハンス(読み)らんげるはんす(英語表記)Paul Langerhans

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ランゲルハンス」の意味・わかりやすい解説

ランゲルハンス
らんげるはんす
Paul Langerhans
(1847―1888)

ドイツの病理学者。膵島(すいとう)の発見者。ベルリンに生まれ、イエナ、ベルリンで医学を修めたのちウィルヒョウの助手となり、1869年、論文膵臓顕微解剖」で学位を得た。このなかで彼が記載した膵内の特殊細胞集団は、1893年ラゲッスE. Laguesse(1861―1927)によって「ランゲルハンス島」と名づけられた。こののち中近東に旅行し、らいの研究や人類学・民族学に手を染め、1871年剖検医としてフライブルクへ赴き、同地の大学の講師、ついで員外教授となった。肺疾患のためマデイラ島(ポルトガル領)に移り、臨床医として日を送った。

梶田 昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android