日本大百科全書(ニッポニカ) 「ランタン・ヒマール山脈」の意味・わかりやすい解説
ランタン・ヒマール山脈
らんたんひまーるさんみゃく
Langtang Himal
ネパール・ヒマラヤ中央部、コシ地区西端にある山群。南東部のジュガール・ヒマール山脈に隣接する。中国チベット自治区との国境地帯にあり、ほぼ南西から北東方向に約30キロメートルにわたり2列になって延びる。南側の山脈の主峰はランタン・リルン山(7245メートル)、その北の第二の山脈の主峰はゴサインタン山(8013メートル)である。このほか6000~7000メートル峰が多くそびえている。カトマンズから70~80キロメートルの距離にあるが、1969年のネパール・ヒマラヤ登山解禁後も入山禁止が続いたため、未踏峰が多い。山脈の真ん中を北から西へ流れるランタン・コーラ谷からの景観がもっとも優れている。
[金子史朗]