ゴサインタン山(読み)ごさいんたんさん(英語表記)Gosainthan

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴサインタン山」の意味・わかりやすい解説

ゴサインタン山
ごさいんたんさん
Gosainthan

中国、チベット自治区南部、ネパールヒマラヤ山脈高峰。標高8013メートル。ネパールとの国境近く、エベレスト山北西約120キロメートルに位置する。インド測量局番号はピーク46。ゴサインタンとはヒンディー語で「聖者の場所」を意味し、チベット名はシシャ・パンマとよぶ。この高峰の位置は長い間不明であったが、1960年代に入ってようやく全貌(ぜんぼう)がわかりかけた。しかし、位置は国境よりわずかにチベット領にあるため、初登頂は64年5月2日、中国隊によってなされた。この登頂によって世界の8000メートル峰はすべて登頂された。その後81年4月30日、日本の女子登攀(とはん)クラブ(隊長田部井淳子)が登頂に成功した。

[金子史朗]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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