ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カトマンズ」の意味・わかりやすい解説
カトマンズ
Kātmāndu
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翻訳|Kathmandu
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ネパールの首都。この国の政治、文化、商業、空陸交通の中心地である。人口67万1846(2001)。古くからネパール谷とよばれてきた盆地の中心にあり、周囲を山に囲まれている。ガンジス川の一支流バグマティ川の右岸、標高1350メートルに位置する。古名をカンティプルといい、中世のマッラ王朝(13~18世紀)の時代に発展した。王朝分裂後もパタン、バドガオンとともにマッラ三王国の一つとして繁栄し、18世紀後半ゴルカ王の侵入と統一後は、ゴルカ(シャハ)王朝の国都となり、現在に至っている。盆地の先住民はチベット・ビルマ語系のネワール語を母語とするネワール人で、その工芸や商才にたけた能力は、今日まで歴史的建造物や都市計画を残している。旧市の中心は古い寺をもつダルバール広場で、タレジュ寺、破壊の神カーラ・バイラブ、九重の塔をもつハヌマン・ドーカ旧王宮、生き神様クマリ(ネワール人の娘から選ばれ、初経〈初潮〉をみるまで務める)の住む寺などがある。市の東郊にヒンドゥー教の聖地パシュパティ・ナート寺、北東郊外にチベット仏教のボードナート寺、西方の丘上にチベット仏教の大塔や寺、ヒンドゥー教の寺をあわせもつスワヤンブナート寺があり、巡礼者が絶えない。これらの歴史的文化財とヒマラヤ登山の入口にあたるため、国際観光都市として名をあげている。またネパール近代化の中心地として、バラジュの工業団地をはじめ、いくつかの工場も建設された。
[高山龍三]
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