最新 地学事典 「ランプ構造」の解説
ランプこうぞう
ランプ構造
ramping ,depositional ramps
粘性の高い溶岩流の断面に認められる構造で,溶岩流の先端が停止した後に溶岩流内部が上部に押し出される構造をランプ構造(ramping)という。流理の発達した溶岩が部分的に巻き上げられている構造であるために,溶岩流の表面には小さな丘(盛上がり)がたくさん生じる。このほかに大規模火砕流堆積物の堆積原面にも乗上げ構造が認められる(depositional ramps)。これは地形的に閉じた谷部や尾根部に,火砕流が流動方向の上流側よりも下流側においてより高い高度まで乗り上げるように堆積していることを指す。火砕流の流動方向に直交する谷の断面では,上流側よりも下流側においてより高所まで火砕流が分布するという非対称な分布が読みとれる。火砕流における乗上げ構造は,南九州の阿多火砕流堆積物に顕著に認められる。参考文献:K.Suzuki-Kamata et al.(1988) Bull. Volcanol.,Vol.50
執筆者:鎌田 桂子
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

